音と音響効果について 弓づくりの歴史 の弓ができるまで
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音と音響効果について

弓は楽器の音質を大きく左右します。楽器や弓に関して的確な評価をするには、「音」と「音色」についての理解を深めることが大切です。これについて、以下の6項目に分けて説明します。

1) 音量

音量とは基本的に放射された音のエネルギーを意味し、デシベル(DB)という単位で表します。全く同じ方法で弓を引いたとしても、音量は楽器により大きく異なります。評価の高い弦楽器は通常、学生が使用するようなものに比べて非常に音量が大きくなっています。音量の小さい弦楽器で強い音を出すには圧力をかけて弾かなければならず、演奏者や楽器を疲弊させるばかりか、音質の低下をも招くことになります。

2) 音色:

音色はいわゆる「フォルマント(周波数帯域)」により決定されます。それぞれの音は多くの倍音(部分音)で構成されていますが、その中で最も強い倍音により音色が決まります。「aye」という発声音に似た音を出す弦楽器が好ましいとされる一方で、「at」や「men」のような固い音や鼻にかかった音は安っぽく優雅さに欠けると判断されます。「wool」のようなうつろな音も、到達力が非常に弱く、遠く離れた印象を与えるため、評価が低くなります。

Arcusの弓と木製弓とを直接比較して周波数を分析したのが下の図です。木製弓の最も強い「フォルマント周波数」は、2105001,7004,100ヘルツでした。これは「フォルマント」のUOÜで、非常に強いCH音を伴います。スイス領内に住むオランダ人が母国語で話す場合によく聞かれる音です。

3) ノイズ:  

レスポンスと大いに関係のある弓の返しやスピッカートなどにより生じる雑音と、高周波の「ホワイトノイズ」とは区別する必要があります。「レスポンスノイズ」は「krrr」のように聞こえますが、ホワイトノイズは「fff」という音です。言うまでもなく、良質の弦楽器や弓であれば、このようなノイズは最小限に抑えられます。「zero」に含まれる「z」のような特殊な音は、レスポンスをスムーズにするのに非常に役立ちます「zoomzoom」と「oomoom」という音を交互に繰り返して言ってみると分かります。

4) 音の通りのよさ

一流の弦楽器は、演奏者の耳元では心地よく優しく響き、決して大音量ではありません。しかし、演奏者から離れて聞いてみると、逆に大きく鳴り響いて聞こえます。質の悪い弦楽器や弓の多くは大きな音が出るものもありますが、遠くまでは届きません。その理由は、ノイズが多いことと、強い響きが得られないことにあります。このようなざわついた音は、オーケストラピットで自分の出している音を確認するには役に立ちますが、聴衆にはあまり届きません。

5) バランス

どの弦のどのポジションでもよく鳴り、音の出にくい箇所がない楽器と弓でなければなりません。そうでなければ、音楽的表現は演奏者ではなく楽器に左右されてしまいます。不安定な箇所は多くの弦楽器によって共通していますが、ヴァイオリンを例にとるとA線上のサードポジションがこれに当たり、つまった弱い音になりがちです。チューニングを完璧にし、相性のよい良質の弓を使用することが大切です。

6) レスポンス

レスポンスが悪いとどんなに大変かは、コントラバス奏者がよく知っています。また、チェロ奏者がC線を鳴らす様子を見ても分かります。発音(いくつかの倍音が出始めてから基音に落ち着くまで)は、できる限り迅速で確実であることが必要です。基音が最も重要なので、レスポンスの良さが美しい音につながるのです。


弊社は、製品開発やスティックの分類をする上で以上の6点を基準にしています。他社の弓と直接比較してみても、大きな欠点のない弓は弊社製品のみであることがわかると思います。その理由は、スティックの音の伝達速度の速さ、中空構造のスティック、そして軽量化にあります。

過重がもたらす影響は、弱音器を弓から取り除いた場合を考えればよくわかります。

シャフトの中空構造は楽器の共鳴胴と同じ役目を果たしています。そのために音がよく響くようになっています。

スティックの中を伝達する音の速度は毎秒7,300 mという高速なので、弓が響き始めるまでの時間がかなり短縮されました。その結果、迅速なレスポンスが可能になり美しい音を奏でることができます。

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